口耳ノ学
業界の風雲児「舟積一洋」が
語る日々の「業界よもやま話」
賃貸動向調査
2021.01.12
気になるアンケート結果をご紹介します。
「2021年引っ越しシーズン(繁忙期)の
動向予測調査」並びに「2020年新型コロナに
よる賃貸不動産仲介会社への影響調査」
*調査:リーシング・マネジメント・コンサルティング(株)
(2020/11/20~12/18)
<概要>
〇賃貸仲介店舗売上の増減
⇒「減った」が過半数を占め、コロナの
影響を受けている結果となった。
〇勤務体制の変化
⇒「在宅勤務をしていない」が87.4%と
賃貸営業がテレワークに向かない業種で
あることがわかる。
〇仲介インフラの変化
⇒「Zoom」や「LINE」の使用による
IT重説の契約が増えた。
〇エンド客の動向
⇒全体的には問合せは減少している。
特に学生がオンライン授業の影響で
賃貸需要が少ない。
〇エンド客ニーズの変化
⇒駅距離、通勤時間を気にしなくなった
という借主が多くなった。
〇個別設備や仕様のニーズ
⇒ネット環境、防音性を重視する
傾向が強くなっている。
〇繁忙期の予測
⇒厳しいと感じている担当者が多い。
自粛要請が出ると影響は大きいと予測。
〇今後の課題
⇒ポータルサイト掲載物件の質を強化、
SNSの活用、オンライン接客の推進
一番興味深かったのは
〇業務上困っていること(抜粋)
・マスクでお客様の表情が読みずらい
・マスクで顔を覚えてもらえない
・WEB内見での成約率が低い
・探すエリアが広く営業効率が悪い
・法人客の動きが不透明
・メールで資料請求だけの客が多い
・自粛要請が出ると来客が減る
・審査が厳しい借主が増えた
・コロナ禍の接客がストレスになる
読み取ると
これから繁忙期の賃貸仲介は弱含みの予想。
売上を伸ばすには業務の工夫・改革が必要。
・接客はオンライン
・商談はメール
・契約はIT重説・契約書
今年の繁忙期が賃貸仲介業務における
WEBシステム・イノベーションへの
分岐点になるかもしれません。
営業力よりシステム力ということです。